お待たせしました!設計のこだわり続編です。(いや、誰も待ってはいないでしょうけど一応・・・)
前回に続いて幅木の紹介をします。
これはワンルームマンションの共用廊下、住戸の入り口前です。
廊下に面する部分は白の塗装で、住戸前の矩折になる一面だけが青塗装(正確には住戸毎に色違い塗装)。
言うまでもなく出隅での色分け貼り分けは一般的にはご法度とされています。(コーナー見切りがある場合は別ですが。。)
塗装でいうとマスキングをしてもうまくマスク出来ないし、この場合はたぶんマスキングなしで小手先で塗り分けていて、当然片側に微妙にはみ出しています。要するに職人の腕次第ですけどね。。まぁこれは良しとしましょう。
壁が「青」なら幅木も「青」だ。。ってんでこんな感じになりました。。
設計の気持ちはよぉ~~くわかります。デザインスケッチをするならこのように描くでしょうね。。
しかしこれを現物で作るとなると・・・。
このパターンは数十か所もあって、留め加工なんて手間は掛けられません。当然勝ち負けありの突き付けです。
この場合の将来に起こり得る不具合は想像に難くありませんが、それでもこの貼り分けにこだわる設計担当がいるこの現実・・・。
ついでに、これはメーターボックスの扉小口表し。これも小口だけ青塗装になります。
(このSDも変わった納まりに気が付いたかな?これもこだわりの逸品だけど長くなるのでまた今度・・)
以上、賛否両意見をどしどし頂けると嬉しく思います。。 koba
コメント
なんかやりたい放題ですね~。
施主は何にも言わないんですか?
nt
施主はまだ気付いていないですね。。まぁ今更知ったところで是正指示はないと思いますが。
SDがあんなだったように、まだまだいろんなところにこだわりがあって、面白いというよりは、善悪はともかく何かと変わった納まりがあるから、若い人達の勉強材料にはなるかも知れませんね。。
先日、設計長には進捗的に見学するにはどうかと言いましたが、竣工したところを私の解説付きで見るのもいいかも知れません。会社も近いし。。
もし希望者があれば、2月の検査の合間に段取りしますよ^^b
koba
初投稿です。
よろしくです。
私の場合、額縁で白と黒の塗り分けをしたのですが、
曲げR部でやはり塗装のにじみ(刷毛塗)がでて綺麗ではなかったですね。
職人の腕次第なのかな?
あまりやりたくない納まりですね。
NK
「出隅での塗り分け貼り分けはご法度・・・」と書きましたが、塗装に限って言えばデザイン的にはそういった場合が現れても必然かな。。とも思います。
色の塗り分けが機能面で悪影響を及ぼすっていうのはあまりなさそうですから・・・。
職人さんはやりにくいでしょうけど、そこは企業努力と言うか、匠の技を見せてほしいところではありますね。。
koba
kobaさんのいうのも一理ですが
やはり出隅は現場を見てもうまくいきませんよね。
職人さんの技量の問題もあるしましてや出隅。。。
傷がついた後の補修なんか目も当てられませんよ!
ぜったい設計には見切りを入れるよう説得しちゃいますね。
でも最近こんなの増えたように思います。
見た目の問題ですが、きれいではないと思います。
zaki
確かに見切りを入れて、意匠的に納得できるデザインになれば言う事ないですね。
ところが昨今の設計デザインは、細く・薄く・シャープに!が合言葉のようになっていて、実は私もそのスタイルには賛同しています。
ただし当然こちらは施工者側に立たなくてはならないので、費用・工期・性能(もちろん将来的にも考慮して)が最優先になります。
どちらも重要に考えると、最優先事項をクリアして「出来るならやる」「出来ないならやらない」と言うスタンスでやってますね。
それでもこの幅木の納まりのように、設計のごり押しに逆らえないことも多々ありますが。。
koba