建築物の天井脱落対策に係る技術基準というものが指針として発表されたのをご存じですか?
東日本大震災の影響を受けてニュースで公共建築物の天井落下のニュースをご覧になった方もいるかと思います。
以前より「指導」レベルでの基準はありましたがここまでのものはありませんでした。
ぜひ一度内容を読んでみてください。
http://www.seinokyo.jp/tenjou/top/
簡単に説明すると高さ6m以上で面積が200㎡を超える天井を「特定天井」と位置付けて必要か所に建物計画時から
天井内ブレースを配置しなさいというものです。特定天井となるケースが何パターンか示されていますので確認してみてください。
また天井の構成の仕方、壁とのクリアランス等々いろいろ書かれています。
桐井製作所の研修に行った職人さん曰くブレースの配置設置方法など細かく決まっているので今後施工図で反映していかないと
現場の統制ができないとのことでした。
今後は設計図にどう盛り込まれるかわかりませんが、施工段階で検討することになることは間違いないと思います。
私はこの現場(オフィスビル)で震災を経験し、実際システム天井のやその他在来天井についても業者とブレースの配置を検討し現場調整しました。それはその「指導」の内容に則ってやったものですが。。。
またひとつ施工図のお仕事が増えますね!
zaki
コメント
大きな災害があるたびに基準が厳しくなるね。。
仕方がないことだけど、経費は掛るし仕事は増える・・・。
ボヤいても仕方がないか。。 読ませていただきます。。
koba
情報ありがとうございます。
図面屋さんが詳細を検討するっていう流れになるんですかね。
勉強会などあったら参加して詳しく聞いてみたいです。
一人で勉強するのは苦手なので。
ちなみに、当現場のエントランスの天井。
鉄骨でがっちり、ぶどう棚を作る設計でした。
さんざん納まり検討したのに、最後は「過剰設計」だった
という事で中止になりましたが、・・・。
nt